いらっしゃ~い。
イメージ 4です。
 
毎度~ナニ銀劇場ですヨ。
ロードレーサーにドロヨケを取り付けたいよ~って方は必見?
超~珍しく、ナニ銀特殊加工を発動させたんで、紹介する事にしたよ。
あ、現行車でのカスタム話じゃ無いからね。

依頼者Kさんが持ち込んだフレーム「H・D・C」。
南アフリカ製で極細ステー、カンパのロードエンドが付いてます。
ドロヨケのダボは無く、チェーンステーのブリッジにも穴が無く、
ドロヨケ装着を想定しないレーサーです。
Kさんは、「でも、着けたい」とのご依頼。
DSCN3787
通常、VIVAのエンドアダプターと本所のクリップやらハト金具
で一応の装着はしていますですハイ。
但し!綺麗なR・クリアランス(タイヤに沿った)でドロヨケ装着
加工しますとホイール脱着時には空気を抜いて外す必要があります。


加えて、え!?「分割加工もヤリたい」との事。
つ、つまり、従って~え~と、輪行するんですよね・・・当然。
 ・輪行時に毎回、空気を抜いて、空気を入れてを繰り返すか?
 ・Rの合って無いケラケラと笑ってる様なドロヨケ装着するか?
の二択が普通です。知らんけど。
ドロヨケ参考A
「な~んだ、そのレベルの話かよ」と言ったそこの貴方!
待って、待ってぇ~♡、話はココからじゃからね。
※ロードエンドはホイールの脱着時に、ホイールをBB側へ逃がすスペ
 ースが必要でクリアランスを広く取る必要があります。

・・・・・・アレをやる時が来たかな?

気が向いたんで「スイッチングクリップ加工」の発動だ~。
(ホイール脱着時にはBB側へドロヨケが移動する方法。)
イメージはチェーンステーブリッジに掛けるクリップ(本所製)に
R調整を施しスペーサーを加えちゃうんです。
(画像はクリップのRやスペーサー高を確定する前)
DSCN3774

動きはね~
ホイール脱着時
タイヤをドロヨケに押し付けるだけでクリップがブリッジから外れ、
タイヤを外すスペースが発生します。
DSCN3794
通常走行時
クリップを押さえれば通常位置に戻ります。
DSCN3795
※パクったり、マネしてもいいけど~自分のアイデアの様に振る舞い
 販売する、酢ッパイ事はやめてね。


付帯作業の諸々を進めます。

アダプターの位置確認
DSCN3780
ステーの位置や長さ確認。
ドロヨケはH27型をご所望。当然、専用の山形4mmステーです。
DSCN3784
ステー先っぽは丸めて、ケガとかキズを予防。
金具に通しやすくなりますしね。
DSCN3786
分割に使用する金具、今回も水島製作所でロウ着けしてもらいました。
忙しいのに、有難うございました。
ドロヨケ裏側に使用する金具は錆びるのでオールステンですだ。
DSCN3792
切ったり、削ったりして、仕込む中板作成。
DSCN3789
ハト金具も中板も合わせてリベット止め、
スポークも仕込んでカシめてますだ。
DSCN3790
分割加工の出来上がり~
へへへへ~この割れ目に出したり入れたりするんだよ。
DSCN3793
お~と、マッドフラップも付けるんやった。
ブルックス製ですが革が分厚いので、オイル塗ってバイスで成形~。
DSCN3772
で、こんな感じのレーサーになりました。
ホイールが外せて分割も出来るじょ。
(仮でナニ銀のボロ雑巾チューブラーをハメてる状態。)
DSCN3800

実はビルダーはイギリス人との事で、依頼者Kさんはソコも狙った?
これまた、知らんけど。

貴方の「ヤリたい」を具現化するのがナニ銀の仕事だす。

ではでは。

追伸 エディメルクスさんは泥ハネを嫌い、「雨天のトレーニング時
   はレーサーにドロヨケを取り付けていた」ちゅう話です。